其の参
17日最終日
予定通り、6時半の起床です。
早々と朝食を済ませ、駐車場のドバエースに駆け込みます。
社内でズボンと上着を脱ぎ捨て、ドバッツジャージを身にまとい、原子力・ロードバイク・フィービー号にまたがれば、地球侵略を企てる悪の手先”ナゾラー”から善良な市民を守る”ドバットマン”に変身です。
昨年出店した折、大変な数のランナーや、バイカーが皇居をぐるりと取り囲むお堀の周りを走り回っているのを目撃し、次回はmy自転車でのデビューを密かに企てていたのでした。
鼻水をすすりつつ寒さをこらえ、江戸のビル群を照らす昇りたての朝日を浴びながら颯爽と走りだしました。
はやくも集まってますよ、そろいのジャージの人たちが。
ぽつぽつとマイペースでペダルを漕ぐローディーを追い越したり追い越されたりしながらミーハーな気分で東京の街並みを楽しみました。
道筋には、国立劇場、国会議事堂、靖国神社、国立公文書館、国立近代美術館・・・・・
義務教育の社会科に出てくるような有名スポットのオンパレードですね。
3周しました。
身体が真底冷えました。寒いはずです。お堀の水はまだ凍っています。
トットとホテルに帰りチェックアウトを済ませ、車ごと会場に移動です。
会場に着くと、ほどなく尾張の国からスタッフ出口とHトリ君がやって来ました。
昨日から来ているKトシュンもいます。
助っ人が来たおかげで持ち場を離れて開場を一周してみます。
が、どうも落ち着いて見学できないのは、2時から開かれる来場者とビルダーの懇談会が待っているからです。
懇談会は30人ほどの来場者の正面に11人のブルダーが横一列に並ぶレイアウトになっていて、私の左隣は長沢さん、右隣はケルビムの今野さん、という有名人です。
司会の方や、来場者の質問に答える形で進行していきます。
「フレームビルダーになるにはどうしたらよいか?」とか、
「今まで一番苦労したことは?」とか、
「ハンドメイドバイクの将来をどう見るか?」とか、
いろいろな質問が出てきます。
私に回ってきた質問は「どうやってフレームを発想するか?」というものでした。
それには今回製作した”Mountain High”のヘッドチューブのアクセントの形をイメージした時の状況をジェスチャーを交えて説明しましたが、きっとうまく伝わらなかったと思います。
フェアー終了後、花吹雪の舞うサクシードはY井さんに納車です。
展示車としてお借りしたうえに現地まで取りに来ていただき、本当にありがとうございました。
しばらく店に置いておきたいと思う一台でした。
どうか、末永く可愛がってやってください。
千葉県での宣伝もよろしくお願いします。
今年も何とか無事にフェアーを終わらせることができました。
腕によりをかけて製作したドバッツが一人でも多くの方々に印象に残ってくれれば大変うれしいです。
全国の皆さん、尾張の国の”ドバッツ”をよろしくお願いします。
完
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