2015年2月24日火曜日

四半世紀ぶりの再会 サクシード

昨日のこと。
開店早々のお客様の持ち込まれた古いロードバイクは、1987、8年ごろのサクシード。
当時はMTBの注文が多い頃で、ロードフレームの製作が全体の1割ほどでした。
きっとドバッツのロードフレームとして10本も作られていない頃のものです。
最近ある方から譲り受けられたとのこと。
よくぞこの世に生れ出て四半世紀、里帰りをしてくれました。
初代、二代目のオーナーに感謝です。
二代目のご希望は、このフレームにこのフォークが付かないか、と持ち込まれたのがこれ。



もうご存知の方も少ないと思いますが、リンクが前後に搖動して衝撃を逃がす
ユニークな構造を持つロード用サスペンション『SUS21』です。
95年からアメリカ横断レースで使われましたし、1996年のパリ~ルーベでは、
あのイタリアのプロチーム”カレラ”にも供給されました。
それ以降、これといった成果を上げることができず時代から消え去った製品です。
私は1993年ごろから開発グループに参加し、試作を担当していましたので大変懐かしい気持ちになりました。
残念ながら、フレームと合体することはできませんでしたが、20年以上経て再会した製品は
私をタイムトリップさせてくれました。

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